この記事ではJR東海がビジネスパーソン向けに新たに設定した「S Work車両」について紹介します。この車両は、新幹線で仕事を進めたいお客様のために、モバイル端末やWebミーティングなどを気兼ねなく利用できる環境を提供するものです。どのような特徴や利用方法があるのでしょうか?
「S Work車両」の特徴
「S Work車両」は、東海道・山陽新幹線(東京~博多間)の7号車(普通車指定席)に設定されています。この車両では、以下のようなポイントがあります。
- Webミーティングや携帯電話の通話は、周りのお客様への配慮をしながら座席でも利用できます。ヘッドセットやマイクを活用したり、チャット機能を使ったりすることが推奨されます。
- パソコンのキーボード音など、仕事を進める上での最低限の作業音は、お客様同士で相互に許容して利用できます。モバイル端末などの電子音や音声はオフにするか、イヤフォンなどを使ってください。
- 快適なワークプレイスとしての環境を維持するため、お客様同士での歓談や座席の回転は控えてください。
- より広く快適にお仕事したい方は、S WorkPシートを利用できます。6~10番A席/C席に設定されており、テーブルを手前に引き出して傾けることで、パソコンの操作などに適した角度にできます。ただし、追加料金として1,200円が必要です。
- N700Sの「S Work車両」では、Wi-Fiサービス「S Wi-Fi for Biz」が利用できます。これは、従来の「Shinkansen Free Wi-Fi」の約2倍の通信容量で、接続時間制限なし、よりセキュリティ面に配慮した暗号化方式で提供されるサービスです。また、移動時間を充実させるコンテンツも多数用意されています。
「S Work車両」の利用方法
「S Work車両」は、ネット予約からのみ購入できる商品です。駅や旅行会社などEXサービス以外では購入できません。利用方法は以下の通りです。
- EXサービス(エクスプレス予約またはスマートEX)にログインし、乗車日・出発または到着時刻・乗降区間を選択します。
- 商品選択画面で「エクスプレス予約 S Work席」または「スマートEX S Work席」を選びます。
- お支払い方法を選択し、予約を確定します。
- 乗車当日は、予約番号とQRコードを提示して、改札を通過します。
- ご予約いただいた座席に着席して、お仕事を進めてください。
「S Work車両」のおねだん
「S Work車両」のおねだんは、エクスプレス予約・スマートEXで普通車指定席を予約する場合と同額です。ただし、S WorkPシートは1,200円の追加額が必要です。
価格は下記表を参考にしてください。(値段は変更の可能性もあるため最終的にはご自身でご確認をお願いします)
区間 | 普通車指定席(通常期) | グリーン車 | 普通車自由席 |
---|---|---|---|
東京・品川 ⇔ 名古屋 | 11,100円 (▲200円) | 14,760円 (▲200円) | 6,380円 |
東京・品川 ⇔ 新大阪 | 14,520円 (▲200円) | 19,390円 (▲200円) | 8,750円 |
東京・品川 ⇔ 広島 | 19,560円 (▲200円) | 26,820円 (▲200円) | 11,620円 |
名古屋 ⇔ 新大阪 | 6,480円 (▲200円) | 8,750円 (▲200円) | 3,220円 |
名古屋 ⇔ 広島 | 14,610円 (▲200円) | 19,480円 (▲200円) | 7,090円 |
名古屋 ⇔ 博多 | 19,110円 (▲200円) | 26,370円 (▲200円) | 9,540円 |
新大阪 ⇔ 広島 | 10,750円 (▲200円) | 14,410円 (▲200円) | 5,090円 |
新大阪 ⇔ 博多 | 15,820円 (▲200円) | 21,890円 (▲200円) | 7,560円 |
新大阪 ⇔ 熊本 | 19,420円 (▲200円) | 28,290円 (▲200円) | 9,200円 |
博多 ⇔ 熊本 | 5,030円 (▲200円) | 7,300円 (▲200円) | 2,940円 |
博多 ⇔ 鹿児島中央 | 10,440円 (▲200円) | 14,100円 (▲200円) | 5,640円 |
()内は、おとな1名片道あたりの「のぞみ」「みずほ」所定運賃・料金(通常期)との差額です。
まとめ
「S Work車両」は、新幹線で仕事をしたいビジネスパーソンにとって、便利で快適なサービスです。モバイル端末やWebミーティングなどを気兼ねなく利用できるだけでなく、Wi-FiサービスやS WorkPシートなどのオプションもあります。ネット予約からのみ購入できる商品なので、事前に予約を済ませておきましょう。仕事の効率化や移動時間の有効活用に、「S Work車両」をぜひご利用ください。
関連リンク
- JR東海:https://jr-central.co.jp/
- JR東海エクスプレス予約ウェブサイト「expy.jp」:https://expy.jp/
- スマートEX(JR東海):https://smart-ex.jp/
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